うるおっている気になってない?
春夏に潜む乾燥の危険と対策法

  • スキンケア方法

2021年6月25日

1年でもっとも空気が乾燥しているのは2月。しかし、乾燥の山場を越えた春夏も肌の乾燥に注意が必要。「そんなに肌は乾燥していないけど……」と思っている方も、実は肌内部が乾燥しているかもしれません! そこで今回は、春夏に潜む肌の乾燥肌の危険と対策法をご紹介したいと思います。

春夏に潜む乾燥肌の危険

そのしっとり、もしかして錯覚かも?

肌がうるおっていると感じていても、肌のもっちり感やハリ感は下がっていませんか? 乾燥や肌のゆらぎ、不調を感じていたら、実は肌内部が乾燥しているサインかもしれません。

春夏は汗や皮脂の分泌量が多く、肌表面がうるおっているように感じやすくなります。しかし、実際は肌のうるおいがキープできておらず、乾燥などのエイジングサインが進んでしまう恐れも……。乾燥はあらゆる肌トラブルの元凶になります。余分な汗や皮脂はオフして、きちんと保湿することがマストです。

入浴後の肌はうるおいが逃げた状態…!

ただ入浴するだけでも、セラミドなどの肌のうるおいを維持している成分・NMF(天然保湿因子)が流れ出てしまいます。それゆえ、お風呂上がりはすぐに保湿しないと肌の乾燥やツッパリを感じるのです。

疲労回復や睡眠、血行促進のためにも、シャワーで済ますより湯船につかった方がよいですが、長時間入浴するとNMFがどんどん流れ出てしまうので注意。41℃で15分、40℃で20分くらいを目安にしましょう。入浴後は、すぐに保湿をするのも忘れずに。

さっぱりしすぎケアが乾燥を加速させる?

春夏は汗や皮脂の分泌量が増えるため、スキンケアを軽めに済ませたいと思う方も多いはず。軽いテクスチャーの化粧品でスキンケアをするのは問題ないですが、化粧水だけで済ませてしまうのはNG! 水分をチャージしただけでは肌のうるおいは逃げてしまいます。

また使用量が少なすぎるのも乾燥を加速させる原因に。お風呂上がりでも心地よく使える、浸透のよいアイテムを使うのがおすすめです。

クーラーによる乾燥は肌への拷問…!

夏はクーラーによる乾燥が肌の大敵に。部屋に加湿器を置き、デスクや車にも小型の加湿器を設置するとGOODです。

ミストタイプの保湿化粧品でメイクの上からケアするのもよいですが、化粧水だけをミストするのはおすすめしません。かえって肌のうるおいが蒸発してしまうこともあるので、ミストタイプを選ぶならオイルが入ったものがよいでしょう。

春夏の乾燥肌レスキュー策!ポイント3つ

1:セラミド入りのスキンケアを使う

肌の内部の乾燥を防ぐには、NMF(天然保湿因子)の1つであるセラミドを補うのがおすすめ。さらに、さまざまな特性がある植物オイルやハーブエキスの力を借りれば、肌内部が乾燥してゆらぎがちな肌もケアできるでしょう。

2:入浴後はオイルファーストケア

入浴後は汗が噴き出し、すぐにあれこれとスキンケアを重ねたくない方もいるでしょう。とりあえず化粧水を塗る方がいますが、うっかり化粧水を塗っただけで長時間過ごしてしまわないよう、オイルファーストケアがおすすめ。オイルのあと、汗や肌のほてりが落ち着いてから、化粧水や乳液を重ねればOKです。

オイルファーストにすると、もっちり吸い付くようなツヤ肌に仕上がる嬉しい効果も! 浸透のよいオイルを使い、濡れた肌になじませるとより心地よく使えます。

3:スキンケアは、乳液、オイルが本番

化粧水をたっぷり塗って、乳液やオイルを少量使う方は少なくありません。でも肌内部の乾燥を防ぎ、柔らかく弾力とツヤのある肌をキープするためには、乳液やオイルで美容成分を肌に留めることが大切。

とくに夜はメイクへの影響を気にしなくてよいので、たっぷり肌に入れ込むようにしましょう。


春夏に肌の乾燥が進むと、秋冬にさらに乾燥ダメージを受けてしまうかもしれません。どんどん理想の肌から遠ざかってしまわないよう、ご紹介したポイントを意識してうるおいケアを続けてみてくださいね。

継田理恵(つぎたりえ)

美容家・ライター。『美的』、『VOCE』などの媒体で執筆経験を積み、美容コラムや化粧品パンフレットやタブロイドのコピーを多数手がける。その他、美容イベント企画、出演なども。
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