今さら聞けない!スキンケアの基本の3ステップ
…何のために必要なの?

  • スキンケア方法

2021年6月25日

化粧水、乳液やクリーム、オイル……と、スキンケアはステップを重ねるのが当たり前になっていますが、それぞれの役割を意識したことはありますか? スキンケアのそれぞれのステップがなぜ必要かを知ると、スキンケアの間違いを起こさず、よりお手入れ効果を実感できるはず!

今回はスキンケアの基本の3ステップの役割をまとめ、正しい使い方をレクチャーします。

スキンケアの基本3ステップの役割とは

1:化粧水

化粧水の役割は、洗顔によってうるおいが奪われた肌を保湿して整え、次のスキンケアが入りやすくなるように美容成分の通り道をつくること。

「化粧水をたっぷり使って、肌の水分量を上げる」と考える方もいますが、化粧水を与えれば与えるほど肌の水分量がアップするわけではありません。化粧水の大半は水でできています。それならお風呂に入るだけで肌はしっとりぷるぷるになるはず。

とはいえ、化粧水はお風呂のお湯とはもちろん違います。化粧水には水分を掴んで離さない保湿成分も入っているので、化粧水を使えば、入浴後の肌のように乾燥することはありません。

ただ、化粧水だけでは肌の水分を長時間維持することができないので要注意! 化粧水を重ね付けしたり、多量に使っても時間とともに水分が蒸発してしまうので、よっぽど脂性肌でないかぎりは、化粧水だけでスキンケアを終わらせる、なんてことがないようにしましょう。

2:乳液・クリーム

化粧水のあとは、乳液かクリームを使うのが一般的。ブランドによっては、乳液もクリームも使う場合もあります。

乳液とクリームの役割は、じっくりスキンケア成分を肌に届け、肌に必要な油分を補って外的環境から守ること。年齢とともに肌の皮脂が減ってしまうので、乾燥が気になる方はとくにしっかり使うことが重要です。

乳液やクリームは“ただのフタ”のように表現されることがありますが、フタをするだけでなく肌が求めている美容成分が詰まっているのが乳液とクリーム。

化粧水をたっぷり使って、乳液やクリームはほんの少ししか使わない方も少なくないようですが、それではスキンケア本来の効果が得られません。適量をしっかり使うようにしましょう。

3:オイル

オイルは、スキンケアの最後にプラスしたり、洗顔後すぐにブースターとして使ったり、乾燥が気になったときにメイクの上から少量をなじませたりと、マルチに使えるアイテム。ブレンドされる植物オイルにはさまざまな特性があり、+αのスキンケア効果を叶えてくれます。

化粧水、乳液・クリームのあとに仕上げとして使うのもよいですが、筆者としては洗顔後すぐになじませるのがおすすめ。洗顔後のまっさらの肌にいち早く美容成分を届けることができ、そのあとに化粧水、乳液・クリームと重ねるとツヤと弾力のある肌に整います。忙しいときはオイルを先行して使うと化粧水と違ってすぐに乾燥を感じないのもいいですね。

また肌がデリケートなときに化粧水がしみる方がいますが、オイルならしみないことも。化粧水などと比べて成分もシンプルであるため、洗顔後の無防備な肌になじませても心地よく使いやすいです。

スキンケアのステップを変えると、仕上がりも変わる!

肌の内部の乾燥を防ぐには、NMF(天然保湿因子)の1つであるセラミドを補うのがおすすめ。さらに、さまざまな特性がある植物オイルやハーブエキスの力を借りれば、肌内部が乾燥してゆらぎがちな肌もケアできるでしょう。

1:肌が乾燥していて、ツヤのある肌に整えたいとき
オイル→化粧水→乳液・クリーム

2:肌の硬さが気になりふっくら肌に仕上げたいとき
乳液・クリーム→化粧水→オイル

3:肌にみずみずしさを与えたいとき
化粧水→乳液・クリーム→オイル


スキンケアの役割を知ると、使い方も変わってくるはず! また好みの仕上がりに合わせて、スキンケアステップの順番を変えてお手入れを充実させてみてくださいね。

継田理恵(つぎたりえ)

美容家・ライター。『美的』、『VOCE』などの媒体で執筆経験を積み、美容コラムや化粧品パンフレットやタブロイドのコピーを多数手がける。その他、美容イベント企画、出演なども。
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